院試勉強について(英語編)
【各種英語試験の情報】
詳しくは専攻のサイトなどで確認してもらえればと思いますがざっとまとめると
TOEFL ITP :
リーディング、ストラクチャー(文法)、リーディングの3パートからなります。他の英語試験と異なり、院試当日に会場で実施されたスコアのみが有効になります。私は東大地惑で使用しました。団体受験しかできないので、個人で申し込んで受験することはできないです。ちなみに大学生協経由で申し込みをできる場合があり、院試のスコアとして使うことはできませんがいい練習になると思うので、所属大学に確認してみるといいでしょう(私の大学ではやっていたので院試前に4回ほど受験しました)。
TOEFL iBT :
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能試験。テストセンターのPCで受験することが出来ます。ITPと異なり個人で申し込んで受験でき、専攻によって定められた期日までなら何回でも受験することが出来ます。ただし受験料が$245とただでさえ高額なのに、昨今の円安でさらに経済的負担が重くなっているのと、ETSから直送されるスコアレポートが届くのにかなりの日数を要するなどめんどくさいところがあったりするので注意。私は東大複雑理工で使用しました。
リーディング、リスニングの2技能試験。東大以外の多くの理系大学院ではTOEICが使用可能で、かつTOEFLに比べて難易度が低いので、できる限りTOEICでの受験をお勧めします。受験料もiBTより安価で、期日までに何回でも受けることができます。私は自大の受験で使用しました。
【私の基礎学力について】
英語は私にとって唯一の得意科目でした(当社比)。まあ帰国子女でもないし、留学経験もないのでずば抜けてできたわけではありませんが。私の各種試験のスコアは以下の通りです。
TOEFL ITP : 547(L:57/68 S:50/68 R:57/67)
TOEFL iBT : 77 (L:21/30 R:18/30 S:18/30 W:20/30)
TOEIC : 800(R:400/495 L:400/495)
※ITPのSはStructure(文法)、iBTのSはSpeakingです。
※ITPは私の大学で実施していたのを練習がてら受けました。地惑本番の点数ではありません。
【私の英語の勉強について】
英語に関しては数物と異なり継続的に勉強したというよりは、各種試験の前に詰め込んだ感じなので、今までのように時系列順に勉強内容を書くのではなく、各種試験ごとに対策した内容を書き連ねていく感じにします。あと大学受験の時にかなり単語力がついていたことと、演習する中で単語の知識不足が原因で落とすことがほとんどなかったため、院試勉強で単語帳・熟語帳はほとんどやっていないです。
TOEFL ITP
やってよかった参考書
「TOEFL ITP(R)テスト 公式テスト問題&学習ガイド」
公式問題集なので、最低限これだけは取り組んでおくべきでしょう。
「全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策」
多くのITP対策のサイトでお勧めされている名著。ITPの文法パートはこれの著者のいう通りかなりパターンが決まっているので、これを3週ぐらいすればほとんどの問題に対応できるようになりました。パワフルコードというITPでよく問われるテーマ集みたいなのを中心に学ぶ形式なので、間違えやすいコードを把握して、他のITP形式の模試を解く際に意識しながら実践していきました。
「完全攻略!TOEFL ITP(R)テスト 模試4回分」
文法が本番より少し簡単な気がしますが、うまく本物の傾向を捉えている良書だと思います。特にリーディングの設問は本物の雰囲気を再現できていて、よく研究されていると感じました。4回分収録ということで、他社のものよりも多く、コスパがいいのも魅力です。
「TOEFL ITPテストリスニング問題攻略」
リスニングが苦手だったのでこれで対策しました。問題量も多く、スピードも本番のものを再現できていて非常に良かったです。これでリスニングは8割ぐらい取れるようになりました。
私にはあわなかった参考書
・TOEFL ITP(R)テストリーディングスピードマスター
6回分相当のリーディングが収録されているのは演習量の面で魅力的でした。ただ設問の質があまりよくなかったと感じました。例えばTOEFLの頻出問題として、同義語を答えさせる問題があります。これは文章中に下線が引かれている単語は難単語でも、選択肢の単語は比較的平易なことが多いです。かつ下線部の単語の意味は文脈で十分予測できます。にも拘わらず、この参考書の問題は、難単語の意味を知らないと答えられない問題であったり、選択肢の単語の方が難しいことがよくあり、ちょっと問題の研究が足りてない気がしました。
・TOEFL ITP リスニング完全攻略
設問と正解の選択肢のつじつまが合わない問題がちょくちょくあり、イライラしたので途中でやめました。問題数はずば抜けて多いので、演習にはなるのでしょうが、リスニング対策にはこれではなく旺文社のものをお勧めしたいです。
TOEFL iBT
やってよかった参考書
「TOEFL iBTテスト本番模試」
本番っぽい難易度だったと思います。あと書籍に載っている旺文社のサイトのURLにアクセスすると、実際のTOEFLと同じような形式で解答できるのも魅力でした(テストセンターで受けるときとほぼ同じ画面が再現されている)。
「TOEFL IBTテスト必修フレーズ100」
大学入試英語の自由英作文対策で例文暗記をした人も多いと思うのですが、それのTOEFL版です。正直この本をお勧めできるかは、例文暗記に対してのスタンスによる気がしますが、私は肯定派なので重宝しました。本番のライティングやスピーキングでもこの本のフレーズを実際に使う機会があり、活かすことができていたと思います
私にはあわなかった参考書
TOEFLテストリーディング問題270
リーディングの設問数・設定時間が「本番形式の練習」というパートでも本番と異なっている、設問の傾向がそもそも本番と違う、などTOEFL対策というか普通のリーディングの参考書という感じになっている気がします。
※やっておいた方がよかった参考書
「公式問題集」
いや高いって...。やりたかったけど買えませんでした。
TOEIC
特に参考書選びをミスらなかったので、そのままやったやつを書いていきます。
「公式問題集7」
ETSから公式に出版されている問題集です。今ではもっと新しい版のものが出ているようですが、当時はこれが最新だったのでやりました。とりあえずこれをやってみて、自分がどこのパートを苦手としているか把握してみるのが先決ですね。ちなみに私のスコアの記録が残っていて、
L:91/100
R:72/100
という感じだったので、リーディング対策に集中し、失点が多かった文法とトリプルパッセージ対策を重点的に行うという方針を立てました。
「TOEIC 特急シリーズ」
書店のTOEICコーナーでよく見る、新書サイズのTOEIC対策本です。以上の2つをやりました。かなりTOEICのパートを細分化して、各分野に対して対策本が出ているシリーズなので、こんな感じでピンポイントで選んで取り組んでみるのがいいと思います。手ごろなサイズで電車の中とかでやりやすかったのでお勧めです。